『ヘブンリーホームシック』レビュー!独特のやさしい空気感!等身大で味わい深い異国ラブストーリー|京山あつき著
『ヘブンリーホームシック』
“好き”だけで 触れたわけじゃない
エロ度:
満足度・オススメ度:
京山あつきさんコミック初読みで激しくハマりました!
2017年に読んだBLマンガの中だと上位5位以内に入るかも・・・というか好き!
海外に単身赴任になり、圧倒的孤独感・ホームシックからノンケ男2人が恋に落ちるんですが・・・
素晴らしいストーリーテラー!!
意気揚々と海外赴任、からの英語圏での孤独、ホームシックで病みかけからの旧友との再会、寂しさからだんだんと距離が近くなり・・・
という話の流れが自然過ぎてすごい!!
絵柄はかわいらしい感じで、ストーリーと同じく味わい深い雰囲気があります。
エロさを全面におしだすBL漫画が多い中で貴重な存在。
でも、ふとしたユキサダ(受)の表情が妙にエロかったり、体の線に色気を感じたりするところはさすがです!
ストーリー重視の方や、味わい深い漫画好きの方に幅広くオススメできる1冊です!
表紙もオシャレでBL初心者の方にも店頭で買いやすい!やさしい本です
あらすじ
“好き”だけで 触れたわけじゃない 「ねえ、オレら ゲイなの?」 イギリスで再会した 元同級生の太田と行貞。
ホームシックで参っていた2人は 足を絡め、腕を抱き、ひざ枕を許したり…。 その行為はしだいに心も侵食し、 互いに離れがたい存在になっていた。 ある夜、ベッドですり寄って来る行貞に たまらなく愛しさがこみ上げた太田は、 強引にキスをして、衝動のまま欲望を 押し付けるのだが――。
非日常に揺れる エロティック・異国ステイ。
言葉が通じない外国で出会う重度なホームシックの2人が織りなす恋がかわいい
エロ度:
満足度・オススメ度:
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ストーリー重視の方や、味わい深い漫画好きの方に幅広くオススメの1冊!
イギリスに単身赴任になった太田(攻)×行貞(受)がお互いの寂しさにより友人関係より踏み込んだスキンシップをしつづけた結果、欲情→恋に落ちるお話。
元旧友と外国で出会ったからといってノンケ2人が肉体関係を持つか!?と思ってしまいそうだが、読むと不自然さは全くない。
それどころか、海外勤務で常に『言葉が通じない』過酷な状況の中で出会う旧友という存在のありがたさや特別さに共感してしまう。
太田「オレらホモに間違われそうじゃない?」
太田「お父さん お母さん オレはー 健全です」
イギリスでの再会後、同じベットに入り太田に密着して眠るユキサダをチラ見した太田の気持ちの吐露。
まだ恋に発展していない2人をあらわすこのモノローグがすでにかわいい。
ノンケで恋愛感情がなかった2人がどうやって結ばれるのか、その過程と心境の変化がとても丁寧に描かれていて、読み手も自然と感情移入して読み進められるところがすごい。
ホームシックで心が折れかけていた太田にとって、ユキサダの何気ないやさしさは心に染み入るものだっただろうし、ユキサダの重度なスキンシップも、無自覚ながらホームシックで参っていたユキサダ自身が求めるものだったんだと思う。
特別になったお互いを求めあってるね!!
ユキサダ「ねぇ オレらゲイなの?」
「でもオレ 男は太田だけなんだけどな 他の男に興味ねぇんだけど・・・」
太田「オレも・・・ユキサダだけだ」
「わかんねーけど、今すげー すげーうれしい」
ユキサダ「そっか じゃーもうどうでもいい」
イイ!!シンプルですごくイイ!!
海外の単身赴任していたからこそ惹かれて結ばれた2人の戸惑いと、胎のくくり方がリアルでイイ!
えっちシーンは滴るようなエロい表現ではないですが、
欲情した太田の焦りや、ユキサダの戸惑いが少ないセリフやコマ割りでみせてくれ、熱く切ない空気感が伝わる!萌える~!
いつから恋が始まったかわからない2人の、手さぐりで不器用な恋愛模様がとても可愛らしい!
京山あつきさん独特の行間や空気感で読ませてくれ、読後は爽やかであたたかい気持ちになりました。
本当にオススメ!
↓今も仲良く暮らしてそうな2人が微笑ましいw
今日はたのしいクリスマス!
「犬を飼いたい〜」と太田が言うので「苦手なんだけど〜」と言いつつプレゼント。
行貞もだんだん「オレにも抱っこさせてくれ」言うてるクリスマス!! pic.twitter.com/ncM9JPv2UU— 京山あつき (@QQQyama) December 24, 2017
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その他オススメ作品
『ヘブンリーホームシック』がお好きなら、『聞こえない声』もオススメ!
この作品は、イケメン先輩エースの今井(攻)×地味ブサ後輩の引田(受)の野球BL3部作の1作目です!
イケメンとブサメンって取り合わせ、いいですよね・・・!
普通の野球部高校生の中にスルリとBLを忍び込ませる手腕はさすが。
こちらも京山あつきさん独特の空気感がたまらない1冊!
ストーリーが自然で、男の子が男の子と付き合うという事ってリアルに考えるとこういう事だよね、という所をうまく表現してくれています。
何度も読み返している大好きな作品です。
2018/03/25