『目を閉じても光は見えるよ』レビュー!まるで一本の映画をみているよう…エロだけじゃない記憶に残るBL|丸木戸マキ著
『目を閉じても光は見えるよ』
体の隅々まで俺たちはその形や味を知り尽くしていたが、体以外はなんにも知らないのだった――…
エロ度:
満足度・オススメ度:
ゲイビ男優2人の話という事で、1P目からエロシーンから始まりますがこの作品のテーマはエロではありません。
恋愛やBLの枠を超えてひとつの人生を考えさせられる。
そんな味わい深い作品でした。
エロだけではないBLを読みたい方におすすめの1冊!
★Renta!なら100円で読める!試し読みもあり★
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あらすじ
体の隅々まで俺たちはその形や味を知り尽くしていたが、体以外はなんにも知らないのだった――…
人気AV男優の仁(じん)はある日、ゲイビ出演の話を持ちかけられた。そこで出会ったネコ男優の光(ひかる)と体の相性がよかったため、ふたりはバディを組み、頻繁に共演することになる。仁と光のバディは人気を集め、順調に売れていたが、実際は仕事上の体の関係だけでお互いのプライベートのことは全く知らなかった。しかしある時、ふたりは同じマンションに住んでいることが判明し…。フィクションの中から生まれる、ノンフィクションの愛を描いた感動作。光の過去を描いた、丸木戸マキデビュー作「水曜の朝、午前3時30分」も収録!
BLというよりも人生ドラマをみているよう…
エロ度:
満足度・オススメ度:
丸木戸マキさんって一筋縄でいかないBLをかかれますよね…。軽い「恋」より重い「愛」というか…。
でもそこがたまらない!
扱うテーマが重めなので、ウキウキ♪と読める内容ではありませんが、心地よい余韻が残る味わい深い作品でした。
AV男優仁(攻)×ゲイビ男優光(受)は同じレーベルのバディであり、体の隅々まで知り尽くした仲なのに、体以外の事は何も知らない。
2人は、光が巻き込まれたストーカー事件をきっかけに仲良くなり、じょじょに距離を縮めていく。
仁と光はそれぞれ過去を持っていて、お互い関わり合うことによって過去から脱却し成長してゆきます。
特に光の過去は重く、発覚した後、自らレーベルを去ってしまう。
「男としてはゴミカス」とマリ子さんから評された仁さんですが、光の手を離さず過去と対峙する機会を与えます。(エライ!)
光「どうして仁さんはおれのためにここまでしてくれたの」
仁「俺にとってお前はすごく大切な奴だからだよ」「俺は…その中でも1番になりたかったんだよな」
ここは、もう愛なんですよね。。
この後のゲイビ仕事以外で初めて抱き合うの。。すごい良かったです。。
題材が重いのですんなりと読める内容ではありませんが、何度も読み返したい記憶に残る1冊です。
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