『ワンダーフォーゲル』レビュー!2度読み推奨!トラウマ×一途×エロ 不思議な魅力の謎解き萌え作品|草間さかえ著
『ワンダーフォーゲル』
「僕は君の頭の中の物語だって、小説にすることができるよ?」
エロ度:
満足度・オススメ度:
つながりのある短編2作品収録。
不思議な魅力が詰まったこの作品が私は大好きだーーー!!
表紙がとてもステキで、内容も同じくらい雰囲気のあるステキなお話でした。
特に表題の『ワンダーフォーゲル』が非常に萌えた!!
南の島の空気感や、エロも少ないながらも色気があって秀逸…!
攻めも受けも妙に色気があってずっとみてたいお話でした。
腰を据えてじっくり読みたい方や謎解き好き、不思議なお話が好きならオススメの1冊!
★Renta!なら100円で読める!試し読みもあり★
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あらすじ
「僕は君の頭の中の物語だって、小説にすることができるよ?」放浪先の沖縄で野宿を続けていた沖津。台風で身を寄せたのは、小説家・伊武の家だ。本人曰く「他人の心の中が読める」という伊武は、過去のトラウマから閉所恐怖症の沖津に、初対面から興味を示してきて…!?
妄想狂か、嘘つきか。不思議な力を持つ男と過ごす、鮮烈な嵐の一夜──!!
内容
- みえない友達
- ワンダーフォーゲル
- 番外編
トラウマが一つの強力な魅力になっている稀有な作品
エロ度:
満足度・オススメ度:
さすが草間さかえさん!としかいいようのない作品!!
出会えてありがとうございます!!
本作は、トラウマを抱えた2組カップルの恋のお話です。
初見ではちょっとわかりづらいストーリーになっているので2度読み推奨です!最初は虫食い穴の大きい小説を読んでるような感覚で読んでいましたがだんだんその穴が小さくなる感じ。
2度目は噛みしめるようになぞるように読んで『ああ…ここのセリフはこういう意味か…』とか。二度美味しい作品となっていて、何度でも楽しんで読むことができました。
何と言っても表題の『ワンダーフォーゲル』が素晴らしかった!!
ワンダーフォーゲル
閉所恐怖症の沖津(攻)×小説家・伊武(受)のお話。
沖津は、過去のトラウマから閉所恐怖症になり、『教室より広くて人は少なく 静かな所』にしかいられない。
夜は基本野宿するため、より暖かい気候を求め奄美の島へ。
そんな時台風で身を寄せたのは、小説家・伊武の家。
舞台は沖縄で外は嵐。
『まるで木の下にいるみたい』に大きく開放感のある家というシチュエーション。
「他人の心の中が読める」という伊武のつかみどころのない魅力とそれを信じないながらも許容する沖津の物怖じしない不思議な空気感。
もう…なんていうかシチュエーションが最高で恋に落ちるのは必然って感じで…なんか最高でした!
明け方の寝ぼけ素股えちぃが本当に最高・・・!!
沖津くんはトラウマと閉所恐怖症を持っていても、終始自然児!って感じで堂々とした態度がとても好き。
沖津「公園で寝起きしてた時臭ぇ浮浪者のおっさんに寝込み襲われて どつきまわして」
「男だけは絶対ありえねえと思ってたのに」
そう思っててもずぶずぶと伊武にハマっていく沖津がとてもかわいかった…。
「『ワンダーフォーゲル』は沖津(本物)が野宿生活なので野外活動主義的なタイトルにしたのに青姦描けなかったという悔いが残ります。」
あとがきの草間先生コメントがふるってて笑いました。
是非どこかで続編の青姦描いていただきたいw
前半『みえない友達』はこの沖津の幼なじみ「ゆうと」のお話。
こちらの方がトラウマは深めで謎解き多め。
沖津のトラウマにも関わるお話なので、通しで読むと面白さが増します。
腰を据えてじっくり読みたい方や謎解き好き、不思議なお話が好きならオススメの1冊!
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退廃的な雰囲気もあるんですが、惚れたらみんな一生懸命で不器用で全てがいとおしい。そんな漫画です。1冊目は『マッチ売り』です。
2018/03/30